IQOSなどの加熱式タバコが全面禁止
これが一番驚いた人が多いはずです。2025年1月1日施行の国会決議第173/2024/QH15号により、電子タバコ・加熱式タバコ(IQOS、glo、Ploomなど)の製造・販売・輸入・保管・輸送・使用がベトナムで全面的に禁止されています。
日本ではもう当たり前になっているIQOSですが、ベトナムでは使っていなくても、カバンに入れて持ち込むだけで罰金の対象になる可能性があります。2026年5月15日施行の政令第90/2026/NĐ-CP号で、使用者への罰金は300万〜500万ドン(約1万8,000〜3万円)と定められ、機器は廃棄の対象です。在ベトナム日本国大使館は、海外からの持ち込みは使用よりも重い処分の対象になりうるとしています。
バイクの二人乗り
ベトナムといえばバイク移動、というイメージがあるかもしれません。二人乗り自体は違反ではありませんが、後ろに乗る人もヘルメットの着用が義務で、未着用だと同乗者本人に40万〜60万ドン(約2,400〜3,600円)、乗せた運転者にも同額の罰金があります(政令第168/2024/NĐ-CP号)。運転者が無免許の場合も取り締まりの対象です。
「タクシー代わりに、現地の友人のバイクに乗せてもらう」というのは、旅行者にとってつい気軽にやってしまいがちですが、安全面でのリスクも大きいため、避けるのが無難です。移動はGrabの車(Grab Car)を使えば、この手のトラブルとはほぼ無縁です。筆者自身も、パートナーの運転するバイクの後ろに乗せてもらうことがありますが、その場合もヘルメットの着用は欠かせないと考えています。詳しくは Grabの記事にまとめています。
パスポート不携帯
ベトナムでは、外国人がパスポートを携帯せずに出歩くと、行政処分の対象になります。 2025年12月15日施行の政令第282/2025/NĐ-CP号では、警告または30万〜50万ドン(約1,800〜3,000円)の罰金で、係官に求められてパスポートを提示しない場合は50万〜200万ドン(約3,000〜1万2,000円)です。ホテルに置きっぱなしで身軽に出かけたくなる気持ちは分かりますが、原本を常に携帯しておくのが一番の対策です。
ドローンでの無許可撮影
ドラゴン橋やビーチの景色をドローンで撮りたくなる人もいると思いますが、ベトナムでドローンを飛ばすには、原則として国防省の飛行許可が必要です。2025年11月5日施行の政令第288/2025/NĐ-CP号では、 250g未満の娯楽用ドローンを飛行禁止・制限区域の外で飛ばす場合だけ許可が免除されますが、その場合も地元の軍と警察への通知が必要です。政府機関や軍事施設、空港周辺は飛行禁止区域です。
罰金は、許可なしの飛行で200万〜300万ドン(約1万2,000〜1万8,000円)、無許可の空撮で800万〜900万ドン (約4万8,000〜5万4,000円)とされ、機体が没収されることもあります(政令第282/2025/NĐ-CP号)。ダナンでも2026年3月、ヴォー・グエン・ザップ通りの海沿いで、飛行許可を示せなかった外国人旅行者のドローンが押収されたと報じられています。「ちょっとだけ」のつもりでも、無許可のドローン撮影はリスクが大きいので、持参する場合は国防省が公開している飛行禁止・制限区域の地図(cambay.mod.gov.vn)で事前に確認しておくべきです。
公共の場での喫煙・ポイ捨て
観光地や市街地での喫煙・ポイ捨ては、罰金の対象になることがあります。禁煙と定められた場所での喫煙は、政令第90/2026/NĐ-CP号で20万〜50万ドン(約1,200〜3,000円)の罰金です。日本でも同じような条例がある地域はありますが、「海外だから多少は大目に見てもらえるだろう」という感覚は通用しないと考えておいた方が安全です。
偽ブランド品の購入・持ち帰り
市場などで見かける精巧な偽ブランド品、お土産感覚で買いたくなることもあると思いますが、ベトナムでも偽物の販売は取り締まりの対象です。日本の関税法でも、偽ブランド品などの知的財産侵害物品は「輸入してはならない貨物」とされていて、帰国時の税関で問題になることがあります。「安いから」で手を出さない方が無難です。
※円の金額は、1円=163ドン(2026年10月)で計算した目安です。
よくある質問
IQOSなどの加熱式タバコをベトナムに持ち込んでも大丈夫ですか?
持ち込めません。2025年1月1日施行の国会決議第173/2024/QH15号により、電子タバコ・加熱式タバコ(IQOS、glo、Ploomなど)の製造・販売・輸入・保管・輸送・使用がベトナムで全面的に禁止されています。使用していなくても、カバンに入れて持ち込むだけで罰金の対象になる可能性があります。使用の罰金は2026年5月15日施行の政令第90/2026/NĐ-CP号で300万〜500万ドン(約1万8,000〜3万円)と定められ、機器は廃棄の対象です。持ち込みは使用より重い処分の対象になりうるとされています。出発前に必ずスーツケースやポケットから抜いておいてください。
ベトナムでバイクの二人乗りは違法ですか?
後ろに乗ること自体は違反ではありません。ただし同乗者もヘルメットの着用が義務で、未着用だと同乗者本人に40万〜60万ドン(約2,400〜3,600円)、乗せた運転者にも同額の罰金があります(政令第168/2024/NĐ-CP号)。運転者が無免許の場合も取り締まりの対象です。安全面でもリスクが高いため、観光客はGrabの車を使うのが無難です。