要注意。ダナンには「リンウン寺(Chùa Linh Ứng)」が3つある
ダナン旅行を調べていると「リンウン寺」という名前が何度も出てきて混乱した人もいるはずです。実はダナン周辺には、同じ名前を持つ寺が3つあります。
- バーナーヒルズのリンウン寺:標高約1,400mの山の斜面にあり、高さ27mの白い釈迦如来像が建つ
- 五行山(マーブルマウンテン)のリンウン寺:5つの山のひとつ水山(トゥイソン)の上にある寺院。周囲には洞窟寺院が点在しています
- ソンチャ半島のリンウン寺:今回紹介する、67mのレディブッダ(観音像)がある寺
単に「リンウン寺に行った」という情報だけでは、どの寺のことか分からないので注意が必要です。「レディブッダ」と呼ばれているのはソンチャ半島の寺だけです。
レディブッダとはどんな像?
正式には観音菩薩(Avalokiteshvara)の像で、全長67m、直径35mの蓮の花の台座の上に立っています。ベトナム国内でも最大級の観音像とされ、ミーケービーチや市街地からもその白い姿を遠望できるほどの大きさです。
アクセス方法
路線バスは通っていないため、Grab・タクシー・レンタルバイクのいずれかで向かうことになります。
| 出発地 | 所要時間・料金目安 |
|---|---|
| ミーケービーチ周辺から | 約20分・片道10万〜15万ドン(約610〜920円) |
| ダナン市街中心部から | 約20〜30分・片道15万〜20万ドンほど(約920〜1,230円) |
| ダナン空港から | 約20万ドン(約1,230円) |
2026年10月22日にGrabアプリで調べたときは、4人乗りの車でダナン大聖堂から187,200ドン(約1,150円)、空港の国際線ターミナルから225,680ドン(約1,380円)でした。上の目安の上限に近いか、少し上です。半島の中は山道を回り込むので、距離の割に高めに出ます。ほかの場所からの目安はGrab運賃の目安で調べられます。
バイクで自走する場合は、ミーケービーチ沿いのVo Nguyen Giap通りを北上し、山側に入ってから道なりに1.5kmほど登った先に寺院があります。入場料は無料です。駐車料は、寄付箱に気持ち程度を入れる形とされています。
見どころ
- レディブッダの像:間近で見上げるとその大きさに圧倒されます。像のすぐ近くのバルコニーからは海を一望できます
- 本堂:さまざまな仏像や、釈尊の生涯を表したレリーフが飾られています
- 境内の庭園:大きな盆栽と18体の彫像が並ぶ中庭は、格好の撮影スポットです
- 野生の猿:ソンチャ半島は自然保護区でもあり、境内で野生の猿を見かけることもあります。「サル注意」の看板が出ていることも


訪れるときの注意点
本堂やレディブッダの敷地内は宗教施設のため、肌の露出が少ない服装が望ましいです。タンクトップやショートパンツでの参拝は避けた方が無難です。
タクシーで訪れる場合、運転手がお釣りを十分に用意していないことがあります。小額紙幣を事前に用意しておくとスムーズです。復路もタクシーを使う予定なら、駐車場で待機している運転手と往復で交渉してしまった方が、帰りに車を探す手間が省けます。
天気が悪い日は、半島ごと入れないことがある
ソンチャ半島は、大雨や台風のときに観光そのものが止まることがあります。2026年10月も、7〜8日の大雨で土砂崩れや鉄砲水のおそれがあるとして、ソンチャ半島とダナンの海岸を管理する委員会が、10月8日から半島の観光を一時停止しました。再開したのは10月14日です。
再開にあたって管理委員会は、通ってよい道だけを使うこと、立ち入り禁止の場所に入らないこと、ごみを捨てないこと、野生動物にえさをあげないことを呼びかけています。許可のないトレッキングや、許可なく夜に森へ入って動物を見ることも禁止されています。
リンウン寺も半島の中にあります。雨の多い時期に行くなら、前日か当日の朝に、ホテルのフロントで「今日はソンチャ半島に行けるか」を聞いておくと安心です。
山の上の道は、時間と乗り物が決まっている
リンウン寺は、半島の南側の海沿いの道から少し上がったところにあります。これとは別に、半島の山の上を通る観光ルートがあり、こちらは通れる時間と乗り物が決められています。2026年8月の現地の報道では、見学してよいルートは次の3つです。
| ルート | 通れるもの |
|---|---|
| Tiên Sa – Suối Ôm – バンコー峰(Đỉnh Bàn Cờ) | 自転車、バイク(オートマのスクーターは除く)、徒歩 |
| Yết Kiêu – バンコー峰 – Bãi Bắc | 一方通行。自転車、スクーター、24人乗りを超える車は除く |
| Bãi Bắc の分かれ道 – 「遺産の木」と呼ばれるガジュマル(Cây đa Di sản) | 徒歩のみ |
見学できる時間は、3〜9月が7:30〜18:30、10月〜翌年2月が7:30〜17:30です。危ない天気の予報が出ているときは止まることがあります。また、この記事の時点では、1つ目のTiên Saからのルートは台風の被害を直すために止まっていました。
Grabのバイクにはオートマのスクーターも多いので、山の上まで行きたいときは、乗る前に運転手にルートを見せて、行けるかどうかを確認してください。
「バイブット」という地名の由来
ソンチャ半島のリンウン寺は、ベトナム語で「Chùa Linh Ứng Bãi Bụt」と呼ばれます。旅行サイトの解説では、ミンマン帝の時代に、仏像が半島の浜に流れ着いたという言い伝えがあります。漁師たちはこれを良いしるしと考えて小さな祠を建て、その後は海が穏やかになって漁がしやすくなったとされています。この浜が「Bãi Bụt(仏さまの浜)」と呼ばれるようになり、寺の名前にも残っています。
いまの寺は2004年に建設が始まり、6年ほどかけて完成したとされています。高さ67mの観音像は、その中心にあります。
サルとアカアシドゥク
ソンチャ半島は、自然保護区になっている森の多い半島です。ここには、すねの赤茶色が目立つサルの仲間、アカアシドゥク(ベトナム語で voọc chà vá chân nâu)が暮らしていることで知られています。ダナン市の科学技術協会連合と保護団体GreenViet(Green Việt)の調査では、半島のアカアシドゥクは約1,335頭、237の群れと推定されました。
リンウン寺の境内でサルを見かけることがあっても、えさはあげないでください。管理委員会も、野生動物へのえさやりをしないよう呼びかけています。食べ物やビニール袋を手に持って歩かないようにすると、近寄られにくくなります。
※円の金額は、1円=163ドン(2026年10月)で計算した目安です。
よくある質問
ダナンのレディブッダはどこにありますか?
レディブッダ(全長67m)は、ダナン市街の北東にあるソンチャ半島のリンウン寺にあります。ダナンには同じ「リンウン寺」という名前の寺がバーナーヒルズと五行山にもありますが、レディブッダ像があるのはソンチャ半島の寺だけです。
リンウン寺(ソンチャ半島)への行き方は?
ダナン市街からGrabやタクシーで20〜30分、片道15万〜20万ドンほど(約920〜1,230円)が目安です。路線バスはないため、車かバイクでのアクセスが基本になります。入場料は無料で、駐車料は寄付箱に気持ち程度を入れる形とされています。
ソンチャ半島には他に何がありますか?
自然保護区に指定されており、野生の猿を見かけることもあります。頂上付近には展望スポットもあり、天候が良ければダナン市街やミーケービーチを一望できます。ただし渋滞や天候の影響で訪問を見送る人も多いスポットです。
バーナーヒルズと五行山のリンウン寺には何がありますか?
バーナーヒルズのリンウン寺は標高約1,400mの山の斜面にあり、高さ27mの白い釈迦如来像が建っています。五行山(マーブルマウンテン)のリンウン寺は、5つの山のひとつ水山(トゥイソン)の上にある寺院で、いずれもソンチャ半島の67mレディブッダとは別の寺院です。