ドラえもんとワンピースは世代を超えた共通言語
ベトナムで特に世代を問わず知られているのがドラえもんです。発売当初から書店に行列ができるほどの人気で、ベトナムでは実写版ドラえもんが制作されて大きな話題になったほか、2019年の記事ではファミリーマートがベトナム限定でドラえもんとのコラボ商品を展開するなど、日常に深く溶け込んでいます。
現地で日本語を教える方の話によると、今の30代前後のベトナム人にとってドラえもんとワンピースは「昔よく見た」共通の思い出として語られることが多いそうです。中高生時代にアニメ・漫画にはまった層は、大人になってもファンをやめない人が少なくないとも言われています。
ホイアンでは「日本祭り」も開かれている
ダナンから日帰りで行けるホイアンでは、2003年に始まった「ホイアン日本祭り」が続いています。2026年は5月22日から24日にかけて旧市街で第22回が開かれ、ダナン市文化スポーツ観光局と在ダナン日本国総領事館の共催で、書道や折り紙の体験ブースなどが出ました。地元の人から旅行者まで多くの人が参加する、中部ベトナムでは定番の日越交流イベントです。
旅行の時期がたまたま重なれば、ランタンの街に浴衣姿の人が交じる、普段とは違うホイアンの雰囲気を楽しめるかもしれません。
サッカー熱がとにかく凄い、「ディーバオ」という文化
ベトナムでは、代表チームが国際大会で勝利すると、人々がバイクに乗って国旗を振りながら街を練り歩く「đi bão(ディーバオ、直訳すると "嵐に行く")」という祝賀文化があります。特にライバル関係にあるタイ代表との一戦は別格の盛り上がりで、試合のある夜はテレビの前だけでなく、街全体がその結果に一喜一憂します。
2026年8月、初の連覇を達成した夜
実は2025年1月にタイを破って優勝したのは序章に過ぎませんでした。 2026年8月26日、ベトナム代表はホームのミーディン・スタジアム (ハノイ)で行われた「ASEAN Cup 2026」決勝第2戦でタイと2-2で引き分け、アウェイで行われた第1戦の2-0勝利とあわせて2試合合計4-2でタイを下し、ベトナムにとって初めてとなるASEAN Cup連覇を達成しました。
試合終了の直後から、首都ハノイはもちろん、北部ラオカイなど全国各地で、大勢の人々が国旗を振りながら街に繰り出したと報じられています。ハノイではキムリエン地下道(hầm Kim Liên)付近などに人が集まり、ホーチミン市のグエンフエ通りでは大雨の中でもファンが雨具を着て観戦していました。ASEANサッカー連盟の公式SNSはこの光景を「赤い海」と表現し、ミーディン・スタジアムで観戦していたFIFAのインファンティーノ会長も、祝賀の雰囲気をたたえる動画を投稿しています。
さかのぼること2025年1月にも、ベトナムはタイとの決勝(2試合合計5-3)を制して優勝しており、その夜もハノイやホーチミン市など全国各地が同様の熱狂に包まれました。つまりこの2年足らずの間に、ベトナムは同じ相手・同じような盛り上がり方で、2度も国全体がお祭り騒ぎになっているということです。
旅行中にこの熱気に出会ったら
もし旅行中の夜に、突然バイクの大群が国旗を振りながら通りを埋め尽くし、クラクションと歓声が鳴り響き始めたら、それは事故でも事件でもなく、十中八九サッカー代表の勝利です。危険ではありませんが、その時間帯は幹線道路の交通がかなり混雑するので、無理に移動しようとせず、むしろお店やホテルのバルコニーから、ベトナムらしい熱狂を眺めてみるのも旅の記念になるかもしれません。
よくある質問
ベトナムでは日本のアニメは人気がありますか?
はい、根強い人気があります。特にドラえもんとワンピースは世代を超えて親しまれており、ベトナムでは実写版ドラえもんが作られたりキャラクター名がベトナム語向けに変更されたりするほどの定着ぶりです。ホイアンでは2003年に始まった「ホイアン日本祭り」も続いており、2026年5月には第22回が開かれました。
ベトナムのサッカー人気はどれくらいすごいのですか?
非常に熱狂的です。2025年1月に続き、2026年8月26日にもベトナム代表がタイとの決勝(2試合合計4-2)を制し、ASEAN Cupを連覇。ベトナムにとって初の連覇となったこの夜も、ハノイをはじめ全国各地で大勢の人々が「ディーバオ」と呼ばれるバイクでの祝賀パレードに繰り出し、街中が旗と歓声に包まれました。
ベトナムでドラえもんやワンピースは人気ですか?
はい、世代を超えて知られています。特にドラえもんは発売当初から書店に行列ができるほどの人気で、実写版が制作されたり、コンビニのコラボ商品が出たりするなど、日常に深く溶け込んでいます。今の30代前後にとっては「昔よく見た」共通の思い出として語られることが多いようです。
なぜ日本のアニメはベトナムでここまで受け入れられているのですか?
友情・努力・家族愛といった日本のアニメに描かれるテーマが、家族を大切にするベトナムの価値観と自然に重なるためとされています。中高生時代にアニメ・漫画にはまった層が、大人になってもファンをやめない人が少なくない点も特徴です。