質問① 海外旅行として、ダナンかバリ島か
「東南アジアのビーチリゾートに行きたい」で検索すると、必ず候補に挙がるのがダナンとバリ島です。どちらも海外旅行なので、飛行時間・宿泊費・ベストシーズンという同じ軸で比較できます。
飛行時間を比べる
ダナンは成田から直行便で約5時間40分。バリ島(デンパサール)は成田から直行便が毎日ありますが、それでも約7時間半かかり、乗り継ぎ便ならさらに長くなります。飛行時間だけで見ると、ダナンは「行った日のうちに元気に観光できる」距離感です。
宿泊費を比べる
全体的にダナンの方が安い傾向にあります。バリ島も東南アジアの中では比較的安価な部類ですが、高級ヴィラに泊まろうとすると一気にダナンとの差が開きます。航空券代も、距離が長い分、バリ島の方が高くなりがちです。
ベストシーズンを比べる
| 都市 | 乾季・ベストシーズン |
|---|---|
| ダナン | 2月〜8月ごろ |
| バリ島 | 4月〜10月ごろ |
どちらも雨季・乾季がはっきり分かれています。ダナンは雨季が9月ごろから翌年1月ごろまで続くので、年末年始は雨や曇りの日が増えます。安定して過ごしやすくなるのは2月以降です(自分が9月に行った回は、滞在中ずっと大雨でした)。
質問② ベトナム国内で、ダナンかホーチミンか
こちらは「どの国に行くか」ではなく、「同じベトナムの中で、どの街を選ぶか」という、まったく別の質問です。ダナン・ホーチミン間は国内線で約1時間20分なので、日程に余裕があれば両方訪れる人も少なくありません。
雰囲気・向いている人
ダナンは「空港からホテルまでが近く、街もコンパクト」という点で、複数の比較記事で"もっともやさしい"都市と評されています。初めての海外旅行や、子連れでの渡航先としても選ばれやすい理由がここにあります。ホーチミンは規模が大きい分、街歩きやグルメ、夜遊びまで熱量高く楽しみたい人に向いています。
3都市を5つの項目で比べる
上の2つの質問では、ダナンとバリ島、ダナンとホーチミンを別々に比べました。ここでは3都市を同じ表に並べ、日本からの直行便、ビザ、物価、雨の少ない時期、ビーチの有無を、航空会社・政府機関・統計の公開情報で確認しました(確認日はいずれも2026年10月14日)。
| 項目 | ダナン | バリ島 | ホーチミン |
|---|---|---|---|
| 日本からの直行便 | あり。ベトナム航空が成田・関西から運航(夏ダイヤは成田週11便・関西週5便)。ベトジェットエアの関西線が12月20日から週4便の予定 | あり。ガルーダ・インドネシア航空が成田から毎日 | あり。ベトナム航空が成田から毎日 |
| 成田からの所要時間 | 約5時間40分 | 約7時間25分 | 約5時間55分 |
| ビザ(日本人・観光) | 45日以内の滞在は不要 | 到着ビザが必要(30日、50万ルピア)。別にバリ州の観光税15万ルピア | 45日以内の滞在は不要 |
| 物価の目安 | 国全体で日本の約46%。国内の生活費指数はハノイ=100で97.89 | 国全体で日本の約48% | 国全体で日本の約46%。国内の生活費指数はハノイ=100で97.96 |
| 雨の少ない時期 | 2〜8月(10月の平年降水量は692.5mm) | 5〜10月(7月の平年降水量は27.6mm) | 乾季は12〜4月、雨季は5〜11月 |
| ビーチ | 市内にミーケービーチ | あり。7〜8月は強風・高波に注意 | 旧市内にはなし。2025年7月の統合で、海に面したバリア・ブンタウ地域が市に加わった |
直行便とビザ、出発前に確認しておくこと
ダナン市観光局によると、ベトナム航空は2026年7月からダナン〜日本線を増便し、10月24日までの夏ダイヤでは成田線が週11便、関西線が週5便でした。10月25日からの冬ダイヤの便数は予約画面で確認してください。ベトジェットエアの関西〜ダナン線は2026年12月20日に就航予定で、火・木・土・日曜の運航です。関西発は10:10、ダナン着は13:45と発表されています。
ベトナムは、日本のパスポートなら45日以内の滞在にビザが要りません。外務省の海外安全ホームページ(2026年3月13日更新)では、入国時にパスポートの残りの有効期間が6か月以上あること、帰りか第三国へ出る航空券を持っていることが条件とされています。ビザなしで入った場合、滞在の延長は原則できません。
インドネシアは、観光でも到着ビザが必要です。入国管理総局の案内では料金は50万ルピアで、30日の滞在を1回だけ30日延長できます。到着前にオンラインで申請するe-VOAもあり、在デンパサール日本国総領事館は偽の申請サイトへの注意を呼びかけています。
- バリ州は2024年2月14日から、外国人旅行者に15万ルピアの観光税を課しています。
- 2025年9月1日から、税関・検疫・入国情報をまとめて登録する「All Indonesia」が始まっています。到着3日前から入力できます。
- インドネシアも、入国時にパスポートの残りの有効期間が6か月以上必要です。
物価・季節・ビーチの数字の見方
表の「日本の約46%」「約48%」は、世界銀行の2024年の購買力平価と為替レートから計算した、国全体の物価水準の比です。観光地のホテルや飲食店の値段をそのまま表すものではありませんが、ベトナムとインドネシアの物価は、国全体ではほぼ同じ水準だと分かります。ベトナム国家統計局の2025年の生活費指数では、ホーチミンが全国4位、ダナンが5位で、差は0.07ポイントでした。
雨については、気象庁の平年値で見ると、ダナンは9〜11月に雨が集中し、バリ島(デンパサール)は12〜2月に月280mmを超えます。つまり、2つのリゾートは雨のピークの時期がずれています。ただしバリ島は、雨の少ない7〜8月に強風や高波が起きやすいと、在デンパサール日本国総領事館が注意を出しています。
ホーチミンは、ベトナム国家観光局の案内で12〜4月が乾季、5〜11月が雨季です。2025年7月1日に、ホーチミン市はビンズオン省、バリア・ブンタウ省と統合されました。そのため現在は市の範囲に海岸も含まれますが、表の「旧市内にはなし」は統合前のホーチミン市の範囲を指しています。
結局、どこがいいのか
「絶対にここが一番」という結論はありません。海外でスピリチュアルな非日常を味わいたいならバリ島、ベトナム国内で都会の熱量も欲しいならホーチミンです。
ただ、「初めての東南アジア」「安心して過ごしたい」「移動で消耗したくない」のどれかに当てはまるなら、質問①・質問②のどちらで見てもダナンが有利です。 4回通っている身としても、移動で疲れにくいのはありがたいところです。
ちなみに、自分はバリ島にも行ったことがあります。大学のプログラムで2週間滞在して、島じゅうを回りました。ふつうの旅行とは日程も動き方も違うので、そのまま参考にはならないかもしれません。それでも、個人的にはダナンをおすすめします。いちばんの理由は、日本から近いことです。
よくある質問
ダナンとバリ島、飛行時間はどれくらい違いますか?
ダナンは成田から直行便で約5時間40分。バリ島(デンパサール)は成田から直行便で約7時間半かかり、乗り継ぎ便ならさらに長くなります。飛行時間だけで見ると、ダナンの方が2時間ほど短く済みます。
ダナンとバリ島、宿泊費はどちらが安いですか?
全体的にダナンの方が安い傾向にあります。バリ島も東南アジアの中では比較的安価ですが、高級ヴィラやホテルに宿泊する場合は特にバリ島の方が高額になりやすいです。
初めての東南アジア旅行なら、ダナン・バリ島・ホーチミンのどれがおすすめですか?
初心者・子連れ・安心重視ならダナンが最もおすすめされる傾向にあります。空港からホテルまでが近く、街もコンパクトで移動がしやすく、治安も比較的安定しているためです。都会の熱量を求めるならホーチミン、スピリチュアルな雰囲気を求めるならバリ島が向いています。