コラム

ダナンに野生の象がいた。
保護林で9頭の群れが確認される

最終更新:2026年9月 · 現地報道をもとに整理 · 約2分で読めます

※2026年9月15日時点の情報です。今後の続報で内容が更新される可能性があります。

「ダナンに象?」と二度見した人向けの話です。2026年9月14日、地元メディアが ダナン市の保護林で野生の象9頭の群れが確認されたというニュースを 報じました。しかも群れには子象が2頭含まれていて、自然繁殖が順調に進んでいることを 示す結果だといいます。

発見日 2026年9月14日発表 ダナン特用林管理委員会
群れの頭数 9頭 うち子象2頭(推定5歳・2歳)
確認方法 カメラトラップ 15地点に30台設置
場所 ケーフオック社ナーラウ地区 一般の立ち入りは制限区域

何が確認されたのか

ダナン特用林管理委員会のレ・ホアン・ソン代表によると、2025年、ケーフオック社 ナーラウ地区で住民から「象が繁殖している兆候がある」という情報提供があったそうです。 これを受けて管理委員会は、象の移動ルートとみられる15地点に30台の カメラトラップを設置。今回、その映像から9頭の群れが確認されました。

群れには推定5歳と2歳の子象が含まれていて、すくすくと育っている様子が 確認されたとのことです。子象の存在は、保護区内で自然繁殖が順調に進んでいる ことの裏付けになるため、管理委員会にとっては保護活動の成果を示す 喜ばしいニュースのようです。

ベトナム全土でも野生の象は200頭に満たないとされる中での、9頭の群れ発見。

なぜクアンナムの保護区が「ダナン」なのか

この保護区、実はもともとクアンナム省のノンソン県に2017年に 設立された「象の種と生息環境保護区」でした。2020年代にも度々、住民が野生の象の 群れを目撃したというニュースが報じられてきた場所です。

それが今回「ダナン特用林」として発表されているのは、2025年にクアンナム省が ダナン市に統合されたためです。1997年に一度分かれたダナン市とクアンナム省が、 約30年越しに再び一つの市になりました。これにより、旧クアンナム省の山岳エリアも すべて「ダナン市」の一部になっています。

「新ダナン市」はかなり広い:2025年の合併で、ダナン市は ホイアンや五行山だけでなく、山岳地帯まで含む広大な市域になりました。 ビーチと観光地のイメージが強いダナンですが、実は野生の象が自然繁殖できるほどの 山林も、今は同じ「ダナン市」の中にあります。

観光客が象を見に行けるわけではない

念のため書いておくと、この保護区は一般の観光客が立ち入れる場所ではありません。 象の生息環境を守るため、人の立ち入りが制限されているエリアで、バーナーヒルズや ミーケービーチのような観光地とは全く違う、奥深い山間部に位置しています。

それでも、「あのビーチリゾートのダナンに、野生の象が自然繁殖している山がある」 というギャップは、個人的にかなり面白いと思いました。5回通ってもまだまだ 知らないダナンがある、ということを実感させられるニュースでした。

参考にした情報

  1. VnExpress「Phát hiện đàn voi 9 con tại rừng đặc dụng Đà Nẵng qua bẫy ảnh」 — 象の群れ発見の詳細について
  2. VTC News「Cận cảnh đàn voi 9 con xuất hiện trong rừng đặc dụng ở Đà Nẵng」 — カメラトラップ設置の経緯について
  3. Wikipedia「クアンナム省」 — 2025年のダナン市統合について
  4. Danang.Style「2025年6月12日からの行政区画の変更について」 — 新ダナン市の行政区域について