何が確認されたのか
ダナン特用林管理委員会のレ・ホアン・ソン代表によると、2025年、ケーフオック社 ナーラウ地区で住民から「象が繁殖している兆候がある」という情報提供があったそうです。 これを受けて管理委員会は、象の移動ルートとみられる15地点に30台の カメラトラップを設置。今回、その映像から9頭の群れが確認されました。
群れには推定5歳と2歳の子象が含まれていて、すくすくと育っている様子が 確認されたとのことです。子象の存在は、保護区内で自然繁殖が順調に進んでいる ことの裏付けになるため、管理委員会にとっては保護活動の成果を示す 喜ばしいニュースのようです。
ベトナム全土でも野生の象は200頭に満たないとされる中での、9頭の群れ発見。
なぜクアンナムの保護区が「ダナン」なのか
この保護区、実はもともとクアンナム省のノンソン県に2017年に 設立された「象の種と生息環境保護区」でした。2020年代にも度々、住民が野生の象の 群れを目撃したというニュースが報じられてきた場所です。
それが今回「ダナン特用林」として発表されているのは、2025年にクアンナム省が ダナン市に統合されたためです。1997年に一度分かれたダナン市とクアンナム省が、 約30年越しに再び一つの市になりました。これにより、旧クアンナム省の山岳エリアも すべて「ダナン市」の一部になっています。
観光客が象を見に行けるわけではない
念のため書いておくと、この保護区は一般の観光客が立ち入れる場所ではありません。 象の生息環境を守るため、人の立ち入りが制限されているエリアで、バーナーヒルズや ミーケービーチのような観光地とは全く違う、奥深い山間部に位置しています。
それでも、「あのビーチリゾートのダナンに、野生の象が自然繁殖している山がある」 というギャップは、個人的にかなり面白いと思いました。5回通ってもまだまだ 知らないダナンがある、ということを実感させられるニュースでした。