ドラえもんとワンピースは世代を超えた共通言語
ベトナムで特に世代を問わず知られているのがドラえもんです。 発売当初から書店に行列ができるほどの人気で、ベトナムでは実写版ドラえもんが 制作されて大きな話題になったほか、ファミリーマートがベトナム限定で ドラえもんとのコラボ商品を展開するなど、日常に深く溶け込んでいます。
現地で日本語を教える方の話によると、今の30代前後のベトナム人にとって ドラえもんとワンピースは「昔よく見た」共通の思い出として 語られることが多いそうです。中高生時代にアニメ・漫画にはまった層は、 大人になってもファンをやめない人が少なくないとも言われています。
ホイアンでも毎年「日本祭り」が開催されている
ダナンから日帰りで行けるホイアンでは、2003年から毎年「ホイアン日本祭り」 が開催されています。ホイアン市と日本大使館の共催で、旧市街の野外ステージでの 公演や浴衣の着付け体験、観光関連セミナーなどが行われ、地元の人から旅行者まで 毎年多くの人が参加する、中部ベトナムでは定番の日越交流イベントです。2026年は 5月22日から24日にかけて第22回が開催されました。
旅行の時期がたまたま重なれば、ランタンの街に浴衣姿の人が交じる、 普段とは違うホイアンの雰囲気を楽しめるかもしれません。
サッカー熱がとにかく凄い、「ディーバオ」という文化
ベトナムでは、代表チームが国際大会で勝利すると、人々がバイクに乗って 国旗を振りながら街を練り歩く「đi bão(ディーバオ、直訳すると "嵐に行く")」という祝賀文化があります。特にライバル関係にある タイ代表との一戦は別格の盛り上がりで、試合のある夜は テレビの前だけでなく、街全体がその結果に一喜一憂します。
2026年8月、史上初の連覇を達成した夜
実は2025年1月にタイを破って優勝したのは序章に過ぎませんでした。 2026年8月26日、ベトナム代表はホームのミーディン・スタジアム (ハノイ)で行われた「ASEAN Cup 2026」決勝第2戦でタイと2-2で引き分け、 アウェイで行われた第1戦の2-0勝利とあわせて2試合合計4-2でタイを 下し、ASEAN Cup史上初となる連覇を達成しました。
試合終了の直後から、首都ハノイはもちろん、北部ラオカイや中部ダラットなど 全国各地で、数百万人規模の人々が国旗を振りながら街に繰り出したと 報じられています。ハノイ中心部のハムキムリエン一帯は深夜11時を過ぎても 車が動けないほどの人出になり、東南アジアサッカー連盟の公式SNSは この光景を「赤い海」と表現。ダラットでは大雨と強風の中でもファンが 外に出て喜びを分かち合ったと伝えられました。FIFA会長もこの祝賀の様子に 感銘を受けたとコメントしています。
さかのぼること2025年1月にも、ベトナムはタイとの決勝(2試合合計5-3)を制して 優勝しており、その夜もハノイやホーチミン市など全国各地が同様の熱狂に 包まれました。つまりこの2年足らずの間に、ベトナムは同じ相手・同じような 盛り上がり方で、2度も国全体がお祭り騒ぎになっているということです。
旅行中にこの熱気に出会ったら
もし旅行中の夜に、突然バイクの大群が国旗を振りながら通りを埋め尽くし、 クラクションと歓声が鳴り響き始めたら、それは事故でも事件でもなく、 十中八九サッカー代表の勝利です。危険ではありませんが、その時間帯は 幹線道路の交通がかなり混雑するので、無理に移動しようとせず、 むしろお店やホテルのバルコニーから、ベトナムらしい熱狂を眺めてみるのも 旅の記念になるかもしれません。