留学

なぜダナンで英語の短期留学?
FPT大学に2ヶ月行った話

最終更新:2026年9月 · 大学2年次に約2ヶ月間の留学を経験 · 約5分で読めます

バーナーヒルズの大仏 バーナーヒルズの大仏

「英語を学びに、なぜベトナム?」とよく聞かれます。 自分がダナンに通うようになったきっかけは、大学2年次の約2ヶ月間の英語短期留学でした。 行ってみて分かった、この選択の合理性を書きます。

なぜベトナムで英語留学なのか

理由は大きく3つあります。

1 円安でも費用が抑えられる

これが最大の理由です。円安が進んだ今、アメリカやオーストラリアへの留学は 以前と同じ内容でも負担が大きく増えました。一方ベトナムは物価が安く、 滞在費と食費を大きく圧縮できます。学生にとって、この差は決定的です。

2 英語を使う環境は十分にある

「ベトナムだと英語が身につかないのでは」と思われがちですが、実際は逆でした。 欧米出身の講師が授業を担当し、学生もアジアやヨーロッパなど各国から集まります。 共通言語が英語しかない状況になるので、話さざるを得ません。

3 日本の大学との提携が増えている

FPT大学は近年、日本の多くの大学と協定を結んでいます。 大学のプログラムとして参加できれば、単位認定を受けられる場合もあり、 個人で手配するより手続きの負担が小さくなります。

FPT大学ってどんな大学?

FPT大学は、ベトナム最大級のIT企業グループであるFPTコーポレーションが設立した私立大学です。 ハノイ、ダナン、ホーチミンなどにキャンパスを持ち、4キャンパス合計で約12,000名の学部生と、 20か国から集まった約1,000名の留学生が学んでいます。

ダナンキャンパスは、市の中心部から車で約20分の場所にあります。 IT企業が母体ということもあり、施設は新しく整っています。

出典:北海道情報大学「FPT大学」明治大学「ベトナム海外キャリア実習(ダナン)」

日本の大学との提携:関西大学、明治大学、学習院大学、信州大学、東京電機大学、 電気通信大学、四天王寺大学、北海道情報大学など、多くの大学がFPT大学とのプログラムを実施しています。 自分の大学に制度があるか、まず国際交流課に確認してみるのが早道です。

授業はどんな感じ?

プログラムによって違いますが、おおむね午前と午後に分かれた構成が一般的です。 午前はプレゼンテーションなどのアウトプット中心、午後は文化交流やアクティビティを通じて英語を使う、という流れになります。

印象的だったのは、日本の大学の英語授業と比べて自分の意見を言う機会が圧倒的に多いことです。 文法を学ぶというより、とにかく話して伝える訓練でした。夕方にEnglish Clubのような交流の時間が設けられることもあります。

難易度は、プログラムにもよりますが、大学1年生レベルの英語で参加できる内容が多いようです。 「英語が得意になってから行く」のではなく、「話せるようになるために行く」場所だと考えていいと思います。

授業構成の参考:電気通信大学「FPT大学 留学体験談」信州大学「English Training Program in ダナン」

費用はどれくらい?

大学やプログラムによって幅がありますが、公開されている例を挙げます。

項目目安備考
プログラム費(10日間の例)約600米ドル参加費・空港送迎・宿泊・アクティビティ込み
往復航空券各自手配経由便なら費用を抑えられる
食費1日1,500〜3,000円程度屋台中心ならさらに安い
海外旅行保険別途必要大学指定の場合もある

関西大学が案内した10日間のサマープログラムでは、プログラム費が600米ドル(約91,500円)で、 参加費・空港ピックアップ・宿泊費・アクティビティ費用が含まれていました。 往復航空券や食費、海外旅行保険は自己負担という形です。

出典:関西大学「FPT大学(ベトナム)Summerプログラム」

同じ期間の欧米留学と比べると、滞在中の生活費が段違いに安いのが実感です。 現地では屋台なら1食500円前後、配車アプリでの移動も1回数百円。 「お金を気にして行動を我慢する」場面がほとんどありませんでした。

ホームステイと現地での暮らし

滞在方法は寮とホームステイがあり、プログラムによって異なります。 寮の場合、ベトナム人学生や他国からの留学生とルームメイトになることが多く、 生活そのものが英語を使う時間になります。

自分にとって大きかったのは、授業よりも授業外の時間でした。 一緒にご飯を食べに行く、街に出かける、そういう場面で使う英語のほうが、 教室で学ぶものよりずっと記憶に残ります。

現地の人の温かさも印象的でした。スタッフや学生が食事に誘ってくれることも多く、 「留学生としてお客様扱いされる」というより、普通に仲間として接してもらえた感覚があります。 その後も一人で何度もダナンに戻ってくることになったのは、この経験が大きいです。

正直なデメリット

良いことばかり書いても信用できないと思うので、気になった点も挙げておきます。

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ネイティブ環境ではない:講師は欧米出身でも、街を歩けばベトナム語です。英語漬けの度合いは欧米留学に劣ります

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日本人が集まりやすい:同じ大学から複数人で参加すると、つい日本語で話してしまいます。意識的に離れる必要があります

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イベントが多いことがある:交流行事が詰まっていて、自習の時間が思ったより取れないという声もあります

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プログラムが短い:数週間の短期では、英語力の劇的な向上は期待しすぎないほうがいいです

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気候が厳しい:夏の日中はかなり暑く、体力を消耗します

どんな人に向いているか

正直に言うと、「TOEICを一気に伸ばしたい」という目的なら、短期のダナン留学は最適解ではありません。 向いているのは、次のような人だと思います。

振り返って:自分にとってこの2ヶ月は、英語力そのものより 「海外で生活できる」という感覚を得られたことが大きかったです。 その後、一人で何度もダナンへ渡航するようになったのは、あの期間に街と人に慣れたからでした。 費用の安さは入り口にすぎず、得たものはそれ以上だったと思っています。

参考にした情報

  1. 北海道情報大学 国際交流「FPT大学」 — 大学の規模、学生数、キャンパス所在地
  2. 明治大学「ベトナム海外キャリア実習(ダナン)」 — ダナンキャンパスの立地、留学生数
  3. 関西大学 GLOBAL NAVI「FPT大学(ベトナム)Summerプログラム」 — プログラム費用と含まれる内容
  4. 電気通信大学「FPT大学 留学体験談」 — 授業構成と難易度
  5. 信州大学「English Training Program in ダナン」 — 授業とEnglish Clubの内容
  6. 学習院大学「海外研修レポート(短期・ベトナム・FPT University)」 — 寮生活、イベント、現地スタッフとの交流
  7. 東京電機大学「FPT大学」 — プログラム内容、キャンパス情報
  8. 四天王寺大学「FPT大学(ベトナム ダナン市)から本学を訪問されました」 — 日本の大学との協定状況