フォンニャ=ケバンはどこにある?
フォンニャ=ケバン国立公園は、ダナンから北へ約300km、フエからも約200km離れた山の中にあります。「フエの近く」というより、フエのさらに北です。2003年と2015年にユネスコの世界自然遺産に登録されました(ベトナム航空の紹介)。
もとはクアンビン省でしたが、2025年7月の省の統合で、いまはクアンチ省(Quảng Trị)のフォンニャ村(Phong Nha)にあたります(Tuổi Trẻ、2026年7月)。古い記事では「クアンビン省」と書かれているので、同じ場所だと思って読んでください。
旅行者が泊まるのは、公園の入口にあるフォンニャの町(ソンチャック、Sơn Trạch)です。いちばん近い大きな町はドンホイ(Đồng Hới)で、駅と空港があり、フォンニャの町までは40〜45kmです。
ダナンからの行き方
| 方法 | 時間 | 料金の目安 | ひとこと |
|---|---|---|---|
| 寝台バス・リムジンバン | 7〜8時間 | 約11〜22米ドル | フォンニャの町まで乗り換えなし |
| 列車でドンホイへ | 5〜6時間+車で45分〜1時間 | 約7〜20米ドル(ふつうの列車) | ドンホイからはバスかタクシーで町へ |
| 車のチャーター | 5〜6時間 | 1台約140米ドル〜 | 家族やグループなら割りやすい |
phongnha.tours(2026年6月に時間と料金を確認と記載)をもとにしています。Vietnam Tourism(2026年10月21日更新)は、バス6〜7時間・200,000〜350,000ドン(約1,230〜2,150円)、4人乗りの車4〜5時間・1,500,000〜2,200,000ドン(約9,200〜1万3,000円)としていて、時間や料金は資料によって少しずつ違います。
ダナンからドンホイへの直行便はなく、ドンホイ空港の便はハノイとホーチミン市からが中心です(Vietnam Tourism)。日本から直接フォンニャへ行く場合は、ハノイ経由でドンホイへ飛ぶ方法もあります。
なお、日本の運転免許証も国際運転免許証もベトナムでは使えないので、レンタルバイクで行くことはできません(ハイヴァン峠の記事)。
日帰りはできる?
片道5〜8時間なので、往復だけで10時間以上になります。洞窟を見る時間を入れると、ほぼ一日じゅう車の中です。フォンニャの町に1泊以上するのが現実的です。
- 1泊2日:1日目に移動、2日目にフォンニャ洞窟かティエンドゥオン洞窟を見て、ダナンかフエへ戻る。
- 2泊3日:洞窟を2つ回る余裕ができます。
- フエと組み合わせる:ダナン→フエ(1泊)→フォンニャ(1泊)と北へ進むと、1日の移動が短くなります。フエへの行き方はこちらにまとめています。
どの洞窟に行く?入場料と船代
国立公園には洞窟がたくさんありますが、旅行者が自分で行きやすいのは次の3つです。
| 洞窟 | 入場料(大人) | どんな所 |
|---|---|---|
| フォンニャ洞窟(Động Phong Nha) | 150,000ドン(約920円) +船 1隻550,000ドン(最大12人) | ソン川を船で30分ほど下り、そのまま船で洞窟に入る。歩くことはほとんどない |
| ティエンソン洞窟(Động Tiên Sơn) | 80,000ドン(約490円) | フォンニャ洞窟のすぐ近く。同じ船で回れる |
| ティエンドゥオン洞窟(Động Thiên Đường、パラダイス洞窟) | 250,000ドン(約1,530円) 電動カートは往復20,000ドン | 入口まで500段ほどの階段。中は木の歩道で、1kmほど歩ける |
フォンニャ洞窟の入場料と船代はベトナム航空の紹介、ティエンソン洞窟はHello Trip Vietnam、ティエンドゥオン洞窟はHello Trip Vietnam(2026年1月1日〜12月31日の料金と記載)と、Jungle Boss Tours(2026年9月確認)をもとにしています。身長1.3m未満の子どもは、フォンニャ洞窟が無料、ティエンドゥオン洞窟は1.1m未満が無料・1.1〜1.3mが半額と紹介されています。船代を1隻360,000ドンから(約2,210円)としている旅行サイト(mia.vn)や、1人55,000ドン(約340円)としているサイト(Vietnam Tourism)もあり、船代は資料によって違います。円は1円=163ドンで計算しています。
- 船の乗り合わせ:船は1隻ごとの料金なので、1人や2人だと割高になります。乗り場でほかの人と乗り合わせて割ることもできるとされています。
- かかる時間:フォンニャ洞窟は船と見学で1時間半〜2時間ほど(ベトナム航空)。ティエンドゥオン洞窟は2〜3時間ほどです(Jungle Boss Tours)。
- ティエンドゥオン洞窟の時間:7時〜16時30分と紹介されています(Jungle Boss Tours)。
- 洞窟の中の気温:フォンニャ洞窟の中は22〜25℃ほどで、外より涼しいです(ベトナム航空)。
- 泳いだりジップラインをしたりする「ダーク洞窟(Hang Tối)」もありますが、泳げることが前提で、大きい子ども向けです。
ソンドン洞窟は行ける?
世界最大級の洞窟として知られるソンドン洞窟(Hang Sơn Đoòng)は、ふつうの観光では入れません。許可を受けた会社(Oxalis)の、数日がかりの探検ツアーだけです。
- 料金は1人3,000米ドル前後(約7,200万ドン)とされています(Jungle Boss Tours、2026年半ば時点)。
- 2026年3月31日の報道では、受け入れは年に1,000人ほどで、2026年と2027年の枠はすでに埋まり、次に空いているのは2028年とされています(Dtinews)。
- 1日8〜10時間歩く日もある、体力が要るツアーです。
雨季と、行く時期
ベトナム航空の紹介では、乾季の1〜8月ごろが向いていて、9〜12月ごろの雨季は安全のために一部のツアーが止まることがあるとされています。大雨で川の水かさが増えると、船で入るフォンニャ洞窟にも影響が出ます。
2026年7月には、ラオス側の上流で降った雨で、フォンニャ村の雨がない日でもソン川が濁り、川で泳ぐのが止められました。このときも、フォンニャ洞窟への船はふつうに出ていたと報じられています(Tuổi Trẻ、2026年7月15日)。
ダナンの雨季(10〜11月)と同じ時期にあたるので、この時期に行く場合は雨季の記事の確かめ方も見ておいてください。
よくある質問
フォンニャ洞窟はダナンから日帰りできますか?
おすすめしません。ダナンからは約300kmあり、寝台バスで7〜8時間、車をチャーターしても5〜6時間ほどかかります(phongnha.tours、2026年6月確認)。往復だけで10時間以上になるので、フォンニャの町に1泊以上するのが現実的です。
フォンニャ洞窟の入場料はいくらですか?
フォンニャ洞窟は大人150,000ドン(約920円)、身長1.3m未満の子どもは無料と紹介されています。洞窟へは川を船で行き、船は1隻550,000ドン(約3,370円、最大12人)で、ほかの人と乗り合わせて割ることもできます(ベトナム航空の紹介)。料金は変わることがあるので、現地で確かめてください。
フォンニャ洞窟とティエンドゥオン洞窟、どちらがいいですか?
船で洞窟に入るのがフォンニャ洞窟で、歩くことはほとんどありません。ティエンドゥオン洞窟(パラダイス洞窟)は入口まで500段ほど階段を上り、中は木の歩道を歩きます。小さな子ども連れや歩くのが苦手な人はフォンニャ洞窟が向いています(Jungle Boss Tours)。
ソンドン洞窟には行けますか?
世界最大級の洞窟ソンドンは、許可を受けたツアーでしか入れません。1人3,000米ドル前後の数日がかりの探検で、2026年3月の報道では、2026年と2027年の枠はすでに埋まっているとされています(Dtinews)。
雨季でも行けますか?
9〜12月ごろは雨季で、大雨で川の水かさが増えると、船や一部のツアーが止まることがあります。この時期に行く場合は、前日に現地のツアー会社や宿に確かめてください。